九谷焼の伝統を今に伝える。

九谷焼(くたにやき)は、360年の歴史を誇り、石川県を代表する、伝統工芸品として、国内外から人気のある色絵磁器です。五彩(赤・緑・黄・紫・紺青)を中心とした優美な色彩が今日まで受け継がれており、その和絵具の重厚感と共に、多くの人々に楽しんでいただけております。
現代における九谷焼は、必ずしも古九谷画風に代表される伝統的なデザインにこだわらず、それぞれの作家や窯元が鮮やかな色彩を用いて各々の技術で趣向を凝らした、近代的なアートの和食器(作品)へと変化を遂げております。

産地にある当店では、そんな歴史ある九谷焼の作品と、新たな領域へ進む九谷焼の 作品を最大級の品揃えでご紹介します。どうぞショップをご覧になってお楽しみください。

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九谷焼とは?

九谷焼の魅力

九谷焼の魅力は何といっても色絵装飾がすべてであり、絵付けを離れて九谷焼を語ることはできません。 九谷五彩(赤・黄・緑・紫・紺青)を基調とし、緑と黄、紫が主体となって展開し、その沈んだ色彩の重なりによって生まれた色彩の深みが、重厚な味わいをかもし出します。 次に九谷焼の豪放な魅力はその筆致にあると言われています。力強い呉須の骨描きに厚く盛り上げる上絵付により、絶妙な調和が保たれます。 こうした色彩感覚と筆致により、豪華絢爛(ごうかけんらん)な装飾色絵磁器を創り上げ、九谷の世界を表現しています。

九谷焼の歴史

九谷焼は、1655年に大聖寺藩主 前田利治が藩土 後藤才次郎に命じて、江戸の初期、加賀の国江沼郡九谷焼村において初めて焼成させたと言われています。 以後、その後藤才次郎の窯において、50年余りの間に焼かれたものが、 現在「古九谷」と呼ばれ、九谷焼と源流とされています。 その後、一旦閉じられた九谷の窯ではありますが、約80年後、加賀藩営で金沢に春日山窯が開かれ、古九谷の再現が試みられ、再興九谷の時代に入りました。

九谷焼の現在

現在でも、宮内庁の贈答品として使用され、海外の著名な人々にも広く愛用されています。 国内においても、人間国宝 吉田美統をはじめとして、様々な九谷焼の作家が自身の技術に磨きをかけて、日用品から美術品まで幅広く、華麗で優美な色彩の九谷焼を作陶し、その伝統を引き継ぎつつ、さらに発展をさせています。

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